朝鮮系日本人やメキシコ系日本人は何故いない?

 新宿は大久保にある「百人町屋台村」は、アジア数カ国(プラスメキシコ)の料理を1ケ所で味わえるという、なかなか楽しいレストランである。同じく、「富翁」というレストランもほぼ同じシステムである。
 金曜や土曜の夜に出かけると、中国語が飛び交い、間に日本人や白人がいる。まるで台湾か香港の屋台で飯を食っているような気分になってくる。
 タイのシンハー・ビールをオーダーし、香港の点心を数点、中国のモツ炒め、スープにはタイのトクヤムクン、飯はマレーシアのナシゴレン、タピオカ入りのココナツミルクをデザートにする、などという贅沢な食事ができるのである。席に付くと、見本写真入りのメニューが渡されるのだが、その分厚さに驚く。
 同じようなレストランが、都内のあちこちにでき始めている。おもにアジア系の人が居住するエリアだが。
 こういったレストランは厨房がオープンキッチンになっていて料理をしている様が見てとれる。ビールを呷りながら見ていると飽きない。料理人も様々な国籍に渡っているのだが、面白いことに気がついた。彼等が会話する時には、日本語を使っているのだ。
 色々な肌色の人が日本語で会話している様子は、悪くはない。
 私は日本が多民族国家になっても一向にかまわないと思っているのだが、日本の法律はそれを許さない。
 欧米では国籍判定では出生地主義なので、生まれた国の国籍を有する権利が与えられる。だからその国の国籍を獲得するのが簡単である。
 一方、日本は血統主義一本なので、国籍を獲得する場合、日本で生まれても親の国籍が分かる場合は、子供は親の国籍になる。日本国籍を獲得する場合は面倒な帰化申請をしなければならない。
 ゆえに、朝鮮系日本人や中国系日本人、メキシコ系日本人というのは存在し得ない。

 この国は、今内向きの愛国主義と拝外思想がじわじわと拡がり始めている。「停滞」もしくは「後退」を打破するような思いきった策が必要ではないかと思う。
 例えば、国籍取得に出生地主義を取る、などということがあってもいいだろう。高齢化や少子化の解決になり、活気も出てくるのではないかと思うのだが・・・
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