かくて私はTV東京にはまる(その2)。

 TV東京というと、旅と食べ物番組ばかりやってるじゃない、という声があるが、私はそういった番組が好きで良く見ている。

 リモコンでチャンネルを切り替えていくと、けたたましい番組のなんと多いことだろうか。名前もよく分からない、大した芸も知性もないようなお笑い芸人やコメント屋やなんかがわめいたりころがったり「再現ビデオ」を見て間の抜けたコメントを発したりしてしかも内容は似たり寄ったりだ。半端な芸人の私生活がだらしないだの女漁りばっかりしてるだのそんな話ばかり聞いて面白くも何ともない。
 だらだらだらだらとした野球中継もいやだ。とりわけ日本テレビの巨人偏重至上主義にはうんざりだ。
 ため息をつきながらリモコンのチャンネルを押す手が、12で止まる。近頃あまり見かけないなあ、と思っていたようなタレントさんがどこかを旅している。町を歩き、温泉に浸かり、おいしそうなものを食べている。
 いつも間にか見入っている。
 いま旅はできないけれど、番組を見ているとその気分を味わうことができるのだ。
 食事をしている場面も、単純に「あれ、食べてみたいなあ」とうらやましく思う。ああ、いつか食べてみたいなあ・・・とそれだけでも楽しい。
 ある意味では仮想体験させてくれるのだと思う。
 もっというならば環境映像のようなものにも思える。
 
 この番組の楽しいところのひとつに、上手なナレーターの「芸」を楽しめるということもある。槙大輔、近石真介、大沢悠里など、そのナレーションのうまさもほっとする。

 ぼーっとして何も考えずに見るのが楽しい。
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