異形:広末涼子

 雑誌などで広末涼子の写真を見ると写り映えの良い角度から撮られたカットばかり、表情も決まったパターンに終始する。彼女はけっこう鼻がでかいが、それをかばうような撮り方なのだ。
 彼女は、バクのような顔をしている。駱駝のようでもある。
 よくみれば、故景山民夫に似ているような気がする。デビューしたての頃は、かわいいと思ったこともあるが、もはや飽き果てた。
 一芸入試で早稲田大学に合格したが、「裏口」うんぬんを責める気はない。彼女が受かったのは、広告塔としての価値を認められたからで、その点で野球やラグビーが上手な「セレクション」の学生と同じだ。目くじらを立てるほどのことではない。
 私が笑ったのは、大学=箔が付くという短絡、あくまでも「清純で頭が良い元気な女の子」っていうコンセプトを固持する彼女及びブレーンの頭の悪さである。「清純で頭が良い元気な女の子」って長くやっていると嫌みなんだけど。彼女は幻想としての「女子高生」として機能したが「幻想としての大学生」の役割を、彼女に求める者はもはやいないだろう。大学生という看板でタレントとして、ほかの女性タレントとはちがうのだとでもいいたいようだ。でありながら、内実はそれに見合うものとはいえないようだ。
 広末涼子はすでに旬を過ぎた。ただ若いということだけで受け入れられ、歌がうまいわけでも演技が上手なわけでもない(というよりもはっきり言って下手くそな)タレントに過ぎなかった。
 これからはアクがでて、どんどんイヤな感じになって、嫌われるという気がする。現に好感度調査ではすでに「嫌いなタレント」のトップになっているのだそうで、まことに世間は非情である。
 しかし、この駄文もあまり意味はない。タレントも結局は消費される「流行情報」である。より新鮮なタレントやより珍しいタレントが出てくれば、古いアイドルはたちどころに流行遅れとなるのだ。

 広末涼子ははたして、どんな消え方をするのだろうか。それとも私の予想は外れて、彼女はタレントとして永らえるのだろうか。
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