阪神優勝待望論

 阪神が10試合消化して9勝している。

 当たり前だが、大阪は大変な盛り上がりで、テレビの関西弁指数もぐ〜っと上がってきている。テレビフレームのなかでは、やれこのまま140勝だやれ優勝セールだそれ阪神電鉄の株価上昇だ関西の威信回復だほれ景気回復だなどと大阪弁でまくしたてる人が登場する。だが、大阪は失業率が7%くらいだしひったくりも多いしで、実は深刻である。
 すると阪神効果で盛り上がっているのは幕末の「ええじゃないか」にたとえられる世紀末的状況(西暦では新世紀になったけれど)じゃないかと思ったりする。

 よくやるよ。

 野球が好きではない立場からすると、なんでたかが野球でこんなに盛り上がる事ができるのかと、不思議でしょうがないのである。
 朗々と「六甲おろし」を歌える神経が理解できない。
 野球シーズン中は、ラジオも野球が占拠していてうっとうしい。オフシーズン中に聞いていたお気に入りのラジオ番組が終わって、つまらないのだ。

 阪神にはこのまま勝ち続けてもらい、原巨人には低迷してもらって、ワールドカップ・サッカーが始まる前に優勝のメドでもたてることを希望する。野球を巡る狂躁状態は、ほんと、鬱陶しいだけだから。
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