私はNTTドコモの連続ドラマCMが嫌いだ。
 CM屋というのはあざとい手をいくつも考え出しては、顧客(ひいては消費者)から金を引き出そうとする。
 豪華なキャスト(笑)によるドラマ仕立の連続CMを流すなどというのはその好礼だと思う。
 バブル末期、企業が広告宣伝費を湯水のごとく使っていた時期は連続ドラマCMやら海外にて大規模ロケ敢行をウリにするCMというのはたくさんあったような気がする。

 ここ数年、連続ドラマCMは影を潜めていた。
 たぶん、不景気のせいである。あと、これまでの「連続ドラマCM」がかけたお金の割に、売り上げ向上に果たす効果が薄いせいではないか。
 
 今年に入ってから、久々に連続ドラマCMの登場である。
 いまどき景気の良い企業もあったもんだと思ったら、案の定、一人勝ち企業といわれる、NTTドコモである。取りあえず、人気者だの大物だのをずらり揃えて、金がかかっていることを強調している(ようにみえる)。
 演出は、これまた知名度はある程度高い、市川準。CM屋から出世して、映画の監督までなったという、有象無象のCM屋にはアコガレの「名匠」であるらしい。

 内容は、携帯電話のCMなので、「たくさんの人が、たくさん携帯電話を使ってくさだい」ということである。
 でも、内容は凡庸きわまりない。
 ばらばらに暮らしている家族が携帯電話を使って話して「つながっています」ということを訴えている。
 「もしかしたら、一緒に暮らしていた時よりも、話しているかもしれない」なんて言いやがる。
 それがものすげえ気持ち悪いのである。

 それに、制作者側の「いいものを作っているでしょ」というしたり顔が何やらほのみえるのがものすごくいやだ。

 とどのつまり、「じゃんじゃん携帯を使わせたい」ということじゃねえか。それを遠回しに、高尚そうに言ってるだけだ。

 ドコモは、こんな間抜けなCMなんか作っているから、海外投資に失敗して昨年は4千億円の損失を計上しているのだ。そんなばかな投資をするならば、ユーザーに還元して通話料を引き下げたほうがよかった。安くなったぶん、通話の回数が増えて儲かるかもしれないじゃないか。
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